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日野市石田・あおい動物病院

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ちょっと詳しく

インフルエンザについて

インフルエンザウイルスは8つに折れ曲がったRNAをもったウイルスです。A型、B型、C型があり、基本的にはB、C型はヒトのみが自然宿主ですが、A型はヒト、ブタ、ウマ、トリなど様々な動物を自然宿主とします。
馬や豚は、流行性呼吸器感染症を、鳥類には地域流行性および流行性の全身性あるいは呼吸器感染症を起こします。また、頻度は少ないですが、豚から人へ感染することもあります。
基本的には、身の回りのペットであるイヌ、ネコ、ウサギ、ハムスターなどは人のインフルエンザに感染しません。ただしフェレットは人のインフルエンザに感染しますので、お互いに気を付けてください。(つまり、人 ⇔ フェレット間の感染が成立します)
フェレットは眼脂、鼻水、鼻づまり、クシャミ、熱、下痢、時に食欲不振、脱水等を起こします。投薬により1~2週間で回復する例が多いため、ワクチン接種の必要はありません。
ただしインフルエンザは変異をすることが特徴のウイルスです。状況が変わってくることも考えられますので、最新情報には注意してください。

デンタルケア②

犬や猫を飼っていてこんなことを考えることはありませんか?

「私達は毎日歯みがきをしているのに、この子たちは歯みがきをしなくてもよいのかしら?でも、犬や猫の歯みがきのCMも目にしないし、動物だから自分でブラッシングなんてできるわけもないし。野生動物だって歯みがきはしないように本来動物は歯なんてみがかなくても大丈夫で、歯みがきは人間だけのもの…。それに、うちの子はとてもとても歯みがきなんてさせないし。…でも、口は臭いしこの歯石、簡単にとれないかしら…。」

さて、その考えは正しいのでしょうか?

正解は「本当は犬や猫にも歯みがきは必要」なのです。でも、それは何故なのでしょう。

犬も猫もキレイな歯(病院で歯垢、歯石を除去し、ツルツル・ピカピカにみがきあげた歯)は、約20分で表面は「ぺリクル」という唾液由来の糖タンパク性の膜で覆われます。ペリクル自体は無菌で、歯をコートし酸などから守る大切なものです。しかし、このペリクルを足場として歯垢(プラーク)の付着が始まります。歯垢は虫歯菌や歯周病菌などの微生物のかたまりです。他には口の中の白血球、唾液由来のタンパク質、口腔粘膜の上皮細胞、食物残渣(食べカス)などから構成されています。食べカスは歯垢そのものではないのですが、口の中の細菌は食べカスを栄養源としているので、歯垢とは密接な関係があります。歯垢はネバネバしているので水を飲んだり(人間の場合うがいや洗口剤を利用したり)」程度では落とせませんが、物理的にこすり落とすという「ブラッシング」で簡単に落とすことができます。しかし、歯垢も時間がたつといろいろな雑菌類が層状に、細菌同士が様々な物質を出しあって結びつき、ヌルヌル・ネトネトの膜状に結束してこびりつき、口の中の自浄物質や免疫物質、抗生物質などが届かないようにびっしり張り付いてしまいます。これが「バイオフィルム」といわれるものです(歯垢はバイオフィルムの一種、もしくは同じものだという考えもあります。)。

バイオフィルムは比較的新しく言われはじめた言葉なので歯垢やプラークなどより耳馴染みがないかもしれません。バイオフィルムは口の中だけでなく身近なあちこちにあります。例えば台所の三角コーナーや水回りに発生する「ぬめり」、川の中の石の表面のヌルヌルなどです。いずれもこびりつき簡単にこすり落とせないものですね。これの口の中バージョンが今回お話ししているバイオフィルムです。歯垢がバイオフィルムとなりびっしりこびりつくともうブラッシングでは取り去ることができなくなります。そして、それらに唾液中のカルシウムやリンが加わり歯石となります。歯石になるのは人間の場合25日くらいといわれていますが、犬では2~5日、猫では1週間ぐらいです。これは人間に比べて動物は口の中がアルカリ性で虫歯が少ない代わりに歯石ができやすいという口内環境の違いによります。歯石になるとその中の細菌はカチカチに閉じ込められ働くことはできませんが、歯石表面のザラザラは歯周病菌の付着する格好の足場となり、いよいよ歯周病が悪化していくこととなります。そして、歯石はいくら頑張ってブラッシングしても落ちることはありません。

歯周病菌は毒素を出して歯肉にダメージを与え、炎症をおこし、炎症によって作り出された物質がさらなるダメージを与え歯肉炎から歯周病へと悪化していきます。歯肉炎がおきると歯肉が腫れ、歯周ポケットが深くなり、歯肉の退行、歯のぐらつきがみられ、さらに進行すると顎や頬の骨を溶かしてしまうこともあります。歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯の根のところまで感染が進むと「根尖周囲膿瘍(歯槽膿瘍、歯根周囲膿瘍)」となり目の下や頬が腫れ、骨を溶かして血膿があふれ出します(皮下膿瘍、外歯瘻)。なかには目の後ろや副鼻腔に膿がたまり、血膿の涙や血混じりのくしゃみが出たり、たまった血膿で額が腫れあがったりすることがあります。こうなっては原因となっている歯を抜いて化膿している部位を掻きだしてきれいに消毒をして縫合する外科手術を行うしかありません。しかも、このような症状を訴える犬や猫達は高齢で心疾患、腎疾患、その他の持病のため全身麻酔下での抜歯等の手術を実施するにはハイリスクとなってしまっているケースが多いです。理想は全身麻酔下での手術だとわかっていながらもやむを得ず内科的に抗生物質を投与するなどの消極的な処置しかできないこともあります。しかし、根尖周囲膿瘍は菌と膿の塊なので抗生物質の内服や注射では完治することはありません。化膿巣をかかえながら、だましだまし行くしかありません。もちろん化膿菌が全身に及んでしまう危険もあります。また下顎の骨が溶けて弱まると簡単に下顎骨折を起こしてしまうこともあります。下顎骨折となると治療は一層難しくなります。

歯肉炎から歯周病へと悪化した場合、歯肉は腫れてすぐに出血し、歯肉も歯も歯を支える顎の骨もボロボロになってしまうことは上に述べた通りですが、それだけにとどまらずバイオフィルムとなった菌の塊は歯周組織からバイオフィルムごと血流にのって体内に入り込み、血栓、化膿性腎炎、心内膜炎、肝膿瘍、肺炎などを引き起こすことがあります。我々獣医師も、デンタルケアは「口臭や歯石で汚れている」という目先の問題ではなく「全身疾患の予防の一つ」と考えています。ご家庭でもデンタルケアができるかどうかでこれらの病気にかかるリスクを下げることができるなら、何とか家族である動物達に自宅でできるデンタルケアに取り組んでみようと思いませんか?

 

どうしたら歯みがきをさせてくれるの??

今までの説明でデンタルケアの大切さはよくわかったと思います。では、現実問題として目の前の愛犬・愛猫に対して何をどこから始めればよいのでしょう?

ここで大切なのはスモールステップでご褒美を使いながら気長に気長に動物達が安心できるペースで進めていくことです。愛犬のおすわりやお手もほめながら少しずつ教えたことを覚えていますか?意外に思われるかもしれませんが猫も教えればおすわりやお手ができるようになります。成功の秘訣は上にも述べたようにご褒美(おやつ)と動物が飽きない短時間のトレーニングを気長に繰り返すことです。水族館のアシカやイルカ、シャチなどもそのような地道なトレーニングを積んでいろいろな芸を私達に見せてくれるようになるのです。

その子の性格や年齢、経験などによりマスターしていくペースは異なります。1つ1つのステップが1週間もかからずにできるようになる子がいれば1ヶ月以上かかる子もいますが、あせらずコミュニケーションのひとつと思ってまずは始めてみてください。

用意するご褒美(おやつ)は猫や小型犬なら小指の爪の1/3くらい、大型犬なら小指の爪くらいの咬まないでも飲み込めてしまう大きさのものを用意(その子にあった大きさに小さくカット)して下さい。おいしそうな匂いの大好物が良いですね。それを1つ1つの動作ができる度に1つずつ褒めながら与えてください。動物達が飽きてしまわないよう1回あたりのトレーニングは5分以内(猫はもう少し短時間かもしれません)とします。ズルをしてたまにご褒美をあげない…などということはせず、1つできたら1つあげてください。信頼関係を作ることが大切です。食物アレルギーのある子のご褒美は気をつけて選んでください。また、おやつもカロリーがあるので1日の摂取カロリーの一部に含めて考えてください。「歯みがきをするのに食べ物をあたえるの!?」と思うかもしれませんが、丸飲みする大きさであれば食べカスにはなりませんし上で説明したように歯石になるのは早くても2日目くらいなので万が一咬んで食べたとしても2~3日以内に歯みがきができればOKと考えて大丈夫です。家庭でのデンタルケアは1人でもよいですが2人でやるほうがやりやすいかもしれません。

 

ステップ1

動物の首~口元を触らせるところからスタートです。目標は片手で下顎を固定し、もう片方の手でケアするための姿勢をとれるようにすることです。動物は抱っこで前方を向かせても、仰向けでも、飼い主さんと向かい合ってもかまいません。やりやすい姿勢を探してみてください。動物は先端(足先、手先、耳、鼻、口、しっぽなど)を触られるのを嫌がる傾向があります。首元を少し触るところから始め、下顎を固定できるまで少しずつ時間をかけて慣らしていきます。(しつけやしかる時、口を押さえるとデンタルケアの時に嫌がってしまうことがあるので、マズルを押さえたり掴んだりしてしつけをすることは控えましょう。)

ステップ2

片手で下顎を支えることに慣れてきたら、同じ手の指で唇の上から少しずつ歯を触ってみましょう。だんだんできるようになったら同じ手で上顎を包むように持ち反対の歯も唇の上から触ります。それができるようになったら唇をめくったり歯を少しずつ触ったりしてみましょう(はじめは「ちょん」とつつく程度からです)。1本から始め、触る本数を増やしていきます。犬歯や前歯からチャレンジし、奥歯も触れるようになったらこのステップは完了です(この段階ではまだ口を閉じたままで良いです)。動物が親しみやすいように食べなれたフードや歯みがきペーストを指につけて匂いをつけて触ってみるのも良いと思います。

ステップ3

抵抗なく歯を触らせるようになったら「こすりみがき」に挑戦です。軍手や歯みがきシート(2つ折りにして中に人差し指をいれ、指にきつく巻きつけるようにして使用します)、歯みがき用の指サックをつけて歯をタッチするところから徐々に表面を優しくこするようにしていきましょう。慣れるために少量の好きなフードや動物用の歯みがきペーストをつけるのもお勧めです。歯みがきシートには、あらかじめミルクフレーバーがつけてあるものもあるようです。こする時は力を入れず優しく行いましょう。特に汚れがつくのは目の下あたりの大きい歯(犬の場合第4前臼歯と第1後臼歯)です。この歯は大きく窪みもあり、近くに唾液腺もあるので歯石の付きやすいところです。犬や猫の歯は「咬んですり潰す」というより「丸飲みできるように咬みちぎる」ようにできているのでハサミのようにすれ違って咬合します(犬の後臼歯は面で咬合していますが、猫は全てすれ違って咬合しています)。

ステップ4

「こすりみがき」ができるようになったらいよいよ歯ブラシに挑戦です。(この間に普通の歯ブラシではなく先端がスポンジでできたスポンジブラシを使って棒状のものに慣れさせても良いです。)歯ブラシはできれば動物用を用意してください(ブラシ部分が360°ついているものもあります)。人間用であれば乳歯用の毛先がなるべく軟らかく小さいものが良いです(理想はヘッドが前歯2本分くらいの大きさ)。大型犬は人間の歯周病用歯ブラシも使えると思います。まずはブラシを飼い主さんの手の甲に当てて「気持ちが良いくらいの力」がどれくらいか確認してください。決してゴシゴシではなくサラサラ・クルクルといった力の入れ具合になると思います。犬や猫は咬む力は強いですが、歯の表面の固い組織(エナメル質)は人間より薄くなっています。また、力が強すぎて痛かったり出血したりするとせっかくここまでトレーニングを積んできたのに嫌がってブラッシングをさせなくなってしまうこともあります。また、歯ブラシの持ち方はヘッドに人差し指を添えるか、えんぴつを持つように持ってください(歯ブラシをかじってしまう子はヘッドに人差し指を添え、かじろうとしたらサッと人差し指の指先でヘッドを引っ込めて隠してみましょう)。初めは歯ブラシを動かさずに短時間触れるところから始め、指で1本ずつ触ることを練習した時と同じように歯ブラシが触れることを慣らしてください。慣れてきたら初めは犬歯や前歯を優しく円を描くようにブラッシングし、徐々に奥の歯へと慣らしていきます。歯の面をみがけるようになったら歯と歯肉の境(本当は悪玉菌が好んで住み着いているここが一番ポイントになる部位です)を45°の角度でブラッシングしてください。

ステップ5

さらに上級者は口を開けさせて歯の内側をみがきます。歯の内側は舌に触れるので外側よりも歯石は付きにくいのですが、もちろん全くつかないという訳ではありません。犬は犬歯の後ろに親指と中指を入れて軽く後ろに反らすと口が開きます。猫は片手で後頭部を包むように頭部を支え、もう片方の手で下の前歯をゆっくり下げると口が開きます。これらも徐々にスモールステップで慣らしていき、目標は歯の外側、内側、歯周ポケットのブラッシングです。

歯みがきのトレーニングで口を触られることに抵抗がなくなれば、今後万が一お薬を飲ませる必要ができたとしても簡単に投薬できるようになります(お薬はフードと一緒か少量の水とともに飲ませてください)。

 

犬や猫も3歳くらいになると80%以上が歯周病にかかっているといわれています。飼い主さんもできる範囲で家庭でのデンタルケアに取り組んでください。最終目標までたどり着けなくても、ほんの少しだけ歯をこすれるようになっただけでも長い目で見るとケアをした・しないの差は出てきます。どうしてもデンタルケアが難しい子たちは口腔環境をコントロールするサプリメント類もあるのであきらめずに家庭に合ったケアに取り組んでください。デンタルケア上級者は上手にケアができているかをチェックできるシート(後述のオーラストリップ)で時々チェックしてみるのも良いと思います。

また、歯みがき用にガムを与えることもあるかと思いますが、固すぎるもの(骨、ひずめ、固く乾燥したアキレス腱など)は歯によくありません。歯が折れて根の感染をおこします。ガムは歯が食い込む固さのものを選び、人間は手に持って奥歯の横から歯に垂直になるように差し込み少しずつ送りながら良く噛ませてたべさせてください。むしゃむしゃっと食べてごっくんではデンタルケアの効果はほとんど期待できず、単なるおやつとなります。また、無麻酔での家庭やサロンでの歯石取りが最近問題となっています。無麻酔下の処置は動物達が痛かったり怖い思いをしてそのトラウマで口を触られることを嫌がったり、暴れて怪我をしてしまうことがあります。また、単に歯石を取っただけでは表面はデコボコであっという間にまた歯石がついてしまいます。歯石の再付着がしにくいよう、丁寧なポリッシングが必要です。さらに、歯周病の最も原因となるのは歯石ではなく歯周ポケット内のバイオフィルムです。歯周ポケット内の歯垢、歯石、バイオフィルムの除去、ポリッシングは全身麻酔下での動物病院での処置以外にでは実施できません。歯石が全くなく歯もピカピカなのに口臭がひどく重度の歯周病にかかっているということもあります。

デンタルケアは家庭でのデイリーケアと動物病院での定期的なケアといった二人三脚が理想です。がんばって共に動物達の口腔と健康を守りましょう。

 

おすすめできるデンタルケアをサポートするもの

☆C.E.T犬猫用歯磨きペースト(犬、猫)

C.E.T二重酵素システム(グルコースオキシダーゼ、ラクトパーオキシダーゼ、チオシアン酸カリウムを配合して唾液中のハイポチオシアンイオンの産生を促し、口の中の酸素量を増やす作用があります。酸素が増えることにより口の中の歯周病菌である嫌気性菌(酸素の存在を嫌う口腔内の悪玉菌)が増えにくくなり歯垢や口臭をコントロールします)を採用した歯みがきペーストです(チキン、モルト、バニラミント、フィッシュの4フレーバーがあります)。毎日の家庭でのデンタルケアの際、シートや軍手、歯ブラシにつけて利用するのみならず、かじって遊ぶおもちゃに塗りつけてあげるのも効果的です。酵素が口の中に入れば効果があるので指や器につけて舐めさせたりご褒美であげるのも良いと思います。1日2回くらいの使用が効果的です。歯みがき時には人間用の歯みがき粉(乳児用であっても)は使用しないでください。人間用は飲み込むことを想定して作られていませんし、犬猫はうがいができません。胃腸炎などの体調不良だけでなく、キシリトール配合のものは犬に与えると死亡することもあります。

☆ベジタルチュウ(S、M、Lサイズ)(犬)

歯みがきガムは噛むことで唾液の分泌を促し、歯とこすれることで汚れを取れやすくするものです。ベジタルチュウは、それらの作用に加えてC.E.T二重酵素システムを採用した高品質のガムです。100%植物原料由来、消化率97%以上のものです。便量も増えず丸飲みしても消化してしまうので胃腸内異物となることがありません。やわらかめなので2~3カ月令の「噛むこと」を学習し始める子犬(乳歯期)から与えられます。Z型の形状で犬が噛みやすく万が一飲み込んでしまった時でも気道が確保できるように配慮された構造になっています。子犬の頃からじっくり噛む習慣をつけると大きくなっても丸飲みしない習慣ができます。成犬でもやわらかめのおいしく歯とおなかに優しいおやつを探している方にはお勧めです。姉妹品にC.E.T二重酵素システムを採用した牛皮とチキンを主原料にしたチキンフレーバーのガムがあります。こちらはベジタルチュウより噛みごたえがあります。

☆ビルバックチュウ(猫)

こちらもC.E.T二重酵素システムを採用した猫用の姉妹品です。猫の歯に合った層状構造をしたガムです。

☆オーラベット(犬)

小麦、大豆、米を主原料としたやや厚みがあり適当な弾力でしっかり噛めるガムです。噛むことで歯垢、歯石の沈着をおさえて口臭を軽減します。歯垢のもととなる細菌の増殖を抑制する効果があり、人間の歯科治療にも使われている「デルモピノール」が配合されています。消化の良いガムですが原材料に含まれるアルファルファ(マメ科の植物)、パセリフレーク、銅クロロフィンナトリウム(葉緑素)の色が口の周りや前肢についたり、排泄物などにみられることがあります。それらの着色は天然由来成分によるもので健康上の問題はありません。

☆ラクトニンDX(犬、猫、その他)

ラクトフェリンとラクトパーオキシダーゼを配合した粉末です。1包(1g)あたり5cc(小さじ1)のぬるま湯にといて与えるかフードに混ぜて与えてください。

ラクトフェリンは唾液中(他には母乳、涙、汗など)にふくまれる鉄結合性の糖タンパク質で、歯周病組織の炎症や破壊を防ぎ、強力な抗菌作用、バイオフィルム形成阻害、その他の免疫補助作用や創傷治癒促進効果があります。ラクトパーオキシダーゼは哺乳類の乳や唾液、涙などに含まれる物質です。ラクトパーオキシダーゼ自体に殺菌作用はありませんが口腔内に含まれる様々な物質と反応して高い抗菌作用を発揮し、口腔内の細菌の活動を押さえ歯肉炎や口臭を抑えます。

生物本来に備わっているものを配合しているので口腔だけでなく、皮膚、傷、被毛などにも同時に効果が表れ副作用はなく安心できるものになります。

☆オーラルガード(犬、猫)

口臭が気になるけれど口を触らせてくれない、または積極的なデンタルケアに自信がない飼い主さん向きです。歯周病菌の分泌する酵素を抑制するグロビゲンPG(卵黄粉末由来)を主成分とし、口臭の原因を押さえるための乳酸菌、ラクトフェリン、カテキンが配合され、納豆のネバネバ成分と同じポリグルタミン酸で口の中に有効成分をとどまらせます。粉末なのでフードにふりかけて与えると投与しやすいです。オーラルガードの味を好む子は多く、ふりかけた方が喜んで食べ、食べ終わってからも器を舐めているというエピソードも聞かれます。投与後有効成分が口腔内にとどまるように与えてから15分くらいは飲水を控えてください。口臭の改善は約1週間程度、重度な子でも2週間くらいで効果が感じられます。2週間を過ぎても口臭改善効果が見られない子はオーラルガードでのそれ以上の改善は望めないと判断します。猫の口内炎の痛みの改善にも効果があるようです。卵、ポーク、チキンにアレルギーがある子は使えません。

☆Pero One(ペロワン)(犬、猫)

口臭が気になる犬猫向けのペースト状(とろりとした液体状)のサプリメントです。有効成分はグロビゲンPG、乳酸菌(KT-11)、ラクトフェリンです。甘みがあるので喜んで舐めてくれることが多いです。歯みがき後のご褒美として舐めさせるのも良いでしょう。猫の口内炎のコントロールにも有効です。

☆プロバイオサイエンスPET(犬、猫)

口の中にすむ善玉菌を補って悪玉菌(歯周病菌)を住みにくくし、歯垢、バイオフィルム、舌苔などを抑制して口腔内の良好な環境を保ちます。錠剤になります。

☆t/d(犬、猫)

とても大粒で線維に富んだフードです。犬用は大粒、小粒の2つのサイズがあります。大型で砕けにくく、噛む時に線維が歯をこすりながら歯垢を落としていきます。低カロリーの総合栄養食なので毎日の主食にすることもできます。スケーリング処置後に100%t/dで管理するとかなりの歯垢、歯石付着防止効果がありますが、おやつとして与えるだけでも効果があります。スケーリングを実施していない例でもそれなりの効果がみられ、飼い主さんから「口臭が減った」との声も聞かれます。独特な食感を好む動物もいるようです。

☆インターベリーα(犬)

インターフェロンαを産生する遺伝子組み換えイチゴの果実を原料とした犬の歯肉炎軽減剤です。神経細胞や免疫担当細胞に働き良好な免疫バランスを保ち、歯周病菌を減らして歯肉炎を軽減する作用があります。出血が無く歯肉が腫れている程度の軽度の歯肉炎には極めて良好な改善が期待できます。スケーリング後の歯肉のケアにも良いです。粉末タイプなので1回分を小皿にとりぬらした指でペースト状に錬り、歯肉全体にマッサージするように塗りこみます。3~4日に1回の間隔で合計10回の投与を行います。歯肉を触らせることができる犬が対象になります。

☆リーバスリー(犬、猫)

口腔内に直接スプレーもしくはスポイトで滴下することで口腔内環境を整え歯と歯肉の健康を保持することを目的としたものです。口腔内のPHも整え歯石が緩みやすくなり取れることもあります。使用前後の30分は食事と水を控えます。アルコールが含まれています。効果には個体差がある印象があります。

☆K-ブラッシュ(犬、猫)

口腔内に直接スプレーし(1日2回左右1スプレーずつ、大型犬は2倍量)プラークや歯石の沈着予防、口臭中和、悪玉菌の増殖抑制、歯肉炎・歯周病の予防を目的とします。100%天然成分由来(国産ホタテ貝殻焼成カルシウム(水酸化カルシウム)使用)、強アルカリ性(pH12)、アルコール不使用で甘みがあります。劇的な改善は期待できませんが毎日ケアさせる子であればゆっくりと効果が出るようです。

☆オーラストリップ(犬)

口の中の液体成分(歯肉溝浸出液や唾液)に含まれる口腔内悪玉菌(歯周病菌)の代謝物質であり、口臭の原因の1つである「チオール」という物質を検出します。スティック状の試験紙で犬の上顎の歯肉縁(歯の上の歯肉の際)を(できれば)1周穏やかに滑らせて浸出液をしみこませて10秒後(採取後10秒から5分以内)に試験紙の褐色を判定サンプルと比色し、5段階で評価します。オーラストリップでチェックすることで口腔内悪玉菌(歯周病菌)の活動状況を知ることができます。口の中を触らせる犬であれば定期的に自宅で口腔衛生状態を自宅でモニタリングできます。

 
犬、猫の性格、年齢、健康状態、口腔内の現状、家庭でのデンタルケアのマスターレベルに応じたケアを始めましょう。デンタルケア用品はいろいろ工夫された新製品が次々開発されていますので、詳しくはスタッフにお問い合わせください。

 

デンタルケア①

歯の数について

動物種によって歯の数は異なります。『どのようなものを食べているのか』によって、ちぎる・切り裂く・噛み砕く・すりつぶすなどの働きに応じた歯の種類と組み合わせになっています。

 


咬み合せ・不正咬合について

犬が口を閉じた時の上下の切歯(前歯)の重なり方(咬み合せ)にはシザーズバイト(鋏状咬合)、レベルバイト(水平咬合)、アンダーショット(反対咬合)、オーバーショット(過剰咬合)の4つがあります。ほとんどの犬種では、上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズバイトが正常です。一部の犬種(ブルドッグ、パグ、ボクサーなど)では、アンダーショットが正常となります。

 

乳歯遺残

犬で、時々乳歯が残ってしまうことがあります(犬歯に多く見られます)。また、なかには乳歯が永久歯に生え変わらず混在していたり、一生乳歯のまま、永久歯が生えてこないこともあります。犬歯の遺残の場合、汚れがつきやすく、歯肉炎になりやすいので、乳歯の抜歯が理想です。犬歯は見えているところと同じくらいの深さまで歯の根があるので、歯肉を切開して抜歯するため全身麻酔が必要になります。

 

エキゾチックアニマルについて

ハムスター・シマリス・プレーリードッグ・ジリス・チンチラは、切歯が黄色っぽい色をしていて一生伸び続けます。ウサギ・モルモットは切歯と臼歯(前歯と奥歯)が一生伸び続けます。これらの小動物の場合、咬み合せが悪い(不正咬合)と、餌が食べられなくなったり、口の中が傷ついたりします。時々口元を見て、歯の咬み合わせがおかしくないか、よだれが出たり歯ぎしりをしていないか観察してください。また、食欲の低下、便の変化(小型化や数の減少など)、体重減少がないかなどにも気を配ってください。
不正咬合の場合、定期的な歯のカットが必要になりますが、ウサギの臼歯の不正咬合の場合は、処置に麻酔が必要なこともあります。また、ウサギの臼歯の不正咬合に気づかず、長い間経ってしまった場合、舌の潰瘍や、上顎や下顎の骨に歯がくい込んで、歯槽骨膿瘍や眼窩膿瘍などを起こします。そこまで進行してしまったものは治療不能となってしまいます。
原因としては、不適切な食餌、ケージをかじり続けること、事故、遺伝などがあります。なかでもネザーランドドワーフのオスは他に比べて不正咬合が多いようです。
小さなサインのうちから早めに気づいてあげてください。

 

口の中の環境

人間で『歯のトラブル』というと、まっさきに思い浮かぶのは『虫歯』ですが、犬・猫にはほとんど虫歯はみられません。その理由としては、人の口の中のpHは弱酸性なのに対し、犬猫は弱アルカリ性のため、いわゆる虫歯菌が増えにくい環境にあることや、唾液の分泌がとてもさかんで、唾液中にアミラーゼ(でんぷんを糖に分解する酵素)をもたないため、虫歯菌のエサになる糖が口の中にあまり存在しないことなどが挙げられます(人間・犬・猫ともに唾液中にはリゾチーム・ラクトフェリン・免疫グロブリンIgA・ペルオキシターゼなどの抗菌物質が含まれています)。
一方、口の中がアルカリ性である犬猫の場合、歯石ができやすい環境になります。そのため、人間に比べ何倍もの犬・猫達が歯石や口臭、歯垢や歯石沈着による歯肉炎・歯周炎に悩まされています(2歳以上で80%以上が歯石沈着)。
ちなみに、ほとんどの犬・猫の口の中には、常在菌(普通に存在し正常時には全く害をなさない菌)として、人間には病原菌であるサルモネラ菌やパスツレラ菌がすみついています。『愛犬(猫)に病気をもらってしまった』という悲しい事故を起こさないためにも、むやみに顔や口を舐めさせたり口うつし、お箸等での食べ物の受け渡しは絶対にしないようにしましょう。(上記の菌以外にも人と動物に共通する感染症はたくさんあります。)

 

歯周疾患について

歯垢は目に見えるほどに増殖した細菌の塊です。これらの細菌は歯肉にダメージを与える毒素を産生します。また、歯垢に唾液中のカルシウムが沈着し、歯石となります。それらを放置すると口臭や歯肉の炎症(赤み、痛み、違和感、出血)の原因となり、ひどくなるとよだれ・食餌困難・歯の脱落・根尖周囲膿瘍(顎の骨を溶かして顔が腫れ膿が流れ出す)を起こします。また細菌が血流を介して、肺・肝臓・腎臓・心臓・関節などに悪影響を与えたり、血液中での細菌の増殖を起こすことがあります。

 

猫の難治性口内炎

猫はウイルス感染症によって、口内炎を起こすことがあります。なかでも、猫白血病ウイルス感染症(FeLV)および猫免疫不全ウイルス(FIV)感染によって免疫力が落ちているときに発症しやすくなります。
また猫に時折見られる病気に『好酸球性肉芽腫症候群』というものがありますが、それにより潰瘍が口唇や口の中にでき、食欲低下や口臭、嚥下困難が起きることがあります。この病気はステロイドホルモンの治療によって改善することが多いです。しかし、中には『リンパ球性プラズマ細胞性口内炎』のような、ステロイドを長期投与しても、また歯をほとんど抜いてしまっても完治せず繰り返してしまう例もあります。ステロイドの長期投与は体に悪影響を及ぼすこともあるため、免疫力を高め、抗菌作用のあるサプリメントを使用することもあります。ステロイドほど即効性はありませんが、穏やかな治療法のひとつです。また原因菌の数を減らすため抗生物質を併用することもあります。ただし残念ながら何を行っても十分な効果が見られない症例もあります。また、口内炎が口の中の原因のみではなく、腎不全などの一症状として起きる場合もあり、総合的な判断が必要となります。

 

デンタルケアとは?(歯垢・歯石・口臭・歯肉炎・歯周炎…どうすればよいの??)

歯の表面の汚れは、ペリクル(目で見えない唾液中の糖タンパクでできた膜) → ステイン(ペリクルや食べ物の着色) → 歯垢 → 歯石と進行していきます。このうち、ペリクルは生理的なもの、ステインも病的ではありません。歯垢・口臭はコート剤、特殊なフード、歯磨き、ガム、ブラッシング、動物用歯磨きペーストなどで減少させることができます。しかし、歯にカチカチにこびりついてしまった歯石は全身麻酔や鎮静処置のもと、超音波スケーラーや専用の歯石除去鉗子を用いて除去する以外にありません。おとなしい子であれば無麻酔下で、口をあけて鉗子で歯石を大まかに砕くこともできますが、でこぼこに残った歯石の上には、すぐまた歯石が蓄積してきます。少しの時間稼ぎにはなりますが、獣医師によるスケーリングと同等の効果は望めません。現在無麻酔下でのスケーリングは推奨されていません。無麻酔下での歯石除去等の口腔内を処置することで恐怖心を覚えたり怪我をさせてしまうこともあり、トラウマから口もとを絶対に触らせたがらなくなってしまうケースも多くみられます。また、歯周病は歯の尿面上の歯石の除去だけでは治療効果はなく、歯周ポケットのケアができなければ全く予防効果はありません。
みかけ上真っ白な歯でも重度の歯周病であるケースも多くみられます。むしろ、みかけ上歯石がついていないので飼い主さんが歯周病の進行を見落としてしまい気がついた時には取り返しのつかないほど歯周病が進行してしまっているケースも良くみられます。
病院での処置では、ぐらついたり、歯周炎を悪化させている歯はほとんどを抜歯してしまうこともあります。抜歯というと、その後の食餌管理が心配だと思いますが、野生の動物と違い、人間の管理下にある動物はペットフードをたべているので、咬みちぎる必要はなく、丸のみで食べても消化に影響はありません。もともと歯があってもけっこう丸のみです。
以下に、家庭でもできる当院お勧めのデンタルケアについて紹介したいと思います。(デンタルケア用品はいろいろ工夫された新製品が次々開発されていますので、詳細はご相談ください。)

 

1.コート剤

①マキシガード
使用前にジェルに付属のビタミンCを添加し、よく振り混ぜます。動物の臼歯が見える程度に唇を持ち上げ、左右の奥歯の側面に2~3滴づつ滴下します。また、できれば滴下後歯ぐきを直接マッサージします。ジェルは冷蔵保存し、青色が茶色になるまで使えます。口臭、歯垢の付着予防に効果があります。

②アクアデント
飲み水に加える液剤です。キシリトールを使用しておりますが、規定量で使用する場合の毒性の心配はありません。何とかしてケアしてあげたいけど、非協力的な動物に行える方法でしょうか。

 

2.特殊なフード

とても大粒で、線維に富んだt/dというフードがあります(犬用大粒・小粒、猫用)。大粒で砕けにくく、かじる時に線維が歯をこすりながら歯垢を落としていきます。低カロリーの総合栄養食なので、毎日の主食にすることもできます。スケーリング後に100%t/dで管理すると、かなりの歯垢・歯石付着予防効果がありますが、おやつとして与えるだけでも効果があります。スケーリングを行わない例でもそれなりの効果が認められ、飼い主さんから『口臭が減った』との声も聞かれます。結構食感を好む動物もいるようです。

 

3.歯磨きガム

歯磨きガムは、咬むことで研磨および唾液の分泌を促し、歯の汚れを取れやすくするものです。当院では、それらの作用に加えて、C.E.T.二重酵素システム(グルコースオキシダーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、チオシアン酸カリウムを配合して唾液中のハイポチオシアンイオンの産生を促し、口の中の酸素量を増やす作用があります。酸素が増えることにより口の中の嫌気性菌(酸素を嫌う菌)が増えにくくなり歯垢や口臭をコントロールします。)を採用した高品質のガムを紹介しています。

①ベジタルチュウ(S、M、Lサイズ)
100%植物原料由来、消化率97%以上のものです。便量も増えず、丸のみしても消化してしまうので胃腸内異物となることがありません。やわらかめなので、2~3か月令の『かむこと』を学習し始める子犬から与えられます。Z型の形状で、犬がかみつきやすく、万一飲み込んでしまったときでも気道が確保できるように配慮されています。子犬のころからじっくりかむ習慣をつけると、大きくなっても丸のみしない習慣ができます。成犬でもおいしく歯とおなかにやさしいおやつを探している方にはお勧めです。

②ビルバックチュウ(S、M、Lサイズ)
牛皮とチキンを主原料にしたチキンフレーバーのガムです。ベジタルチュウよりかみごたえがあります。天然素材を使用しているので、色・形に多少のばらつきがあります。ベジタルチュウをあっという間に食べてしまう犬に向きます。

③ビルバックチュウ(猫用)
猫の歯に合った層状構造のガムです。

 

4.ブラッシング

子犬からしつけの一環として、また成犬でも口を開けたり、口の中を触ることを嫌がらない動物が対象になります。
はじめは、ガーゼや軍手をはめた指で臼歯の表面と歯肉を2~3回こするだけで十分です。
上手にできるようになったら、小児用または大人用の小さめの歯ブラシ(切歯2本分のブラシの大きさ)でかるく歯と歯肉をブラッシングします。はじめはごく短時間歯ブラシをあてるだけからスタートし、慣れるに従って丁寧に磨いていきます。基本は、力を入れずソフトタッチです。
究極のブラッシングは、口をあけ歯の内側まで磨きます。ここまでくればスペシャリストです。

 

5.C.E.T.犬猫用歯磨きペースト

ガムのところで紹介したC.E.T.二重酵素システムを採用した歯磨きペーストがあります。ブラッシング時にガーゼや軍手、ブラシにつけてブラッシングするのも良いですし、かじって遊ぶおもちゃの塗りつけてあげるのも効果的です。酵素が口の中に入れば効果があるので、舐めさせたりご褒美であげるのも良いと思います。チキン、モルト、シーフードの3フレーバーあります。
また、歯磨き時には、人間用の歯磨き粉(乳幼児用であっても)は使用しないでください。人間用は飲み込むことを想定して作られていませんし、犬猫はうがいができません。胃腸炎をはじめ体調をこわす恐れがあります。

歯肉炎・歯周炎になってしまったら…
治療法として、抗生物質、ステロイド、免疫抑制剤、流動食、サプリメント、スケーリング、抜歯、レーザー治療などいろいろありますが、動物の体調や飼い主さんの希望によって個々の方針は変わってきます。また、歯肉炎・歯周炎のみの問題ではなくて感染症、腎不全、腫瘍が原因で合併症としてあらわれていることもあります。早めにご相談ください。

デンタルケアを早速始めたい方、始める前にもっと詳しく知りたい方は当院スタッフにご相談ください

 

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