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猫のフィラリア症

近年猫のフィラリア症について詳細がわかってきました。猫は犬に比べると、フィラリア症になっても自分の免疫力で排除する力が犬よりも強いとされているため、重篤なフィラリア症になるのは少ないといわれていました。ただし、猫のフィラリア症の調査・研究が進みいろいろなことが明らかになってきました。
それによると、「猫の90%はフィラリアの感染歴がある」ということが全国的な疫学調査で明らかにされました。ただし、排除する力は犬よりも持っているため実際に「フィラリア症」になってしまうのは全体の10%程度だそうです。ただし、心配なのは「フィラリア症になってしまった猫」のうち約40%は完全室内飼育でした。完全室内飼育であれば大丈夫ということは(犬も!)決してないということです。
猫のフィラリア症は犬のフィラリア症とは症状が異なるので注意が必要です。猫のフィラリア症は発症すると呼吸困難、咳、嘔吐、体重減少などの症状が見られます。悪化するとまれに突然死を招きます。猫の突然死のうち約30%はフィラリア症によるものであるということもわかってきました。(突然死の原因としてフィラリア症以外には猫心筋症が約30%残りはその他の原因と言われています。)猫のフィラリア症による咳や喘息などの呼吸器関連の症候群はHARD(Heartworm Associcated Respiratory Disease:犬糸状虫随伴呼吸器疾患)とよばれ、予防の必要性が啓発されています。
猫には現在滴下型のフィラリア予防薬があります。(フィラリア症の他にも複数の寄生虫疾患を予防する複合型の薬になります)。
猫は犬のように血液検査でミクロフィラリアや抗原検査で感染を見つけることは困難です。それは猫が犬よりもフィラリアを排除する力があるため心臓に多数のフィラリアが住みついたりミクロフィラリアを生みだしたり、フィラリアが充分に成長できなかったりするためです。ただし、怖いのは猫の心臓は犬に比べてとても小さく動きも早いので、たった1匹の寄生でも(未熟な虫でも)突然死を起こしかねないということです。
猫の場合は「予防薬の開始」が全てです。予防推奨期間は犬と同じになります。東京では5月の中旬から11月の中旬を超えるまでとなります。